郵便サービスが変わる

自宅やオフィスのポストにきちんと届けてもらえる郵便物は、

毎日あたりまえのようですが、とても便利でありがたいものですよね。

 

ところが、EメールやSNSの発達によって郵便物の数は年々、減少しています。

郵便を利用する人が減ると、郵便事業がもうからないので縮小する。

人件費などをけずれば、じゅうぶんな郵便サービスを提供できなくなる。

郵便サービスが不便になると、ますます郵便で手紙を出す人が減ることがくり返され、

この傾向は今後も続いていくと思われます。

 

郵便利用者が減り続けているとは言え、私たちの日常生活に郵便は欠かすことができません。

そこであらためて、郵便サービスの内容を見直してみたいと思いました。

 

郵便の種類にはどんなものがある?

1. 手紙(定形郵便物・定形外郵便物)

郵便でいちばんよく使われているものは、封書の手紙ですよね。

重さとサイズによって下の2つに分類され、郵便料金も変わってきます。

 定形郵便物… 重さ50g以内 サイズ たて23.5㎝×よこ12㎝×厚1㎝ 以内
 定形外郵便物…重さ50g以上 サイズ たて34㎝×よこ25㎝×厚3㎝ 以内
定形郵便物の料金(切手代)
25g以内 … 84円
50g以内 … 94円
定形外郵便物の料金(切手代)
50g以内 … 120円
100g以内… 140円
2.はがき
はがきには種類があります。
通常のはがき・・・ 1枚 63円
普通紙とインクジェット紙のタイプがあります。
往復はがき・・・ 1枚 126円
往信用はがきと返信用はがきが折り返しで1枚になっています。
お年玉くじ付き年賀はがき・・・ 1枚 63円 (種類によって金額が変わります)
無地、絵入りなど毎年デザインが変わっています。
インクジェット紙や写真印刷用紙が用意されています。

 

3.レターパック

レターパックは、A4サイズの専用封筒を使って4kgまで一律の料金で送ることのできるサービスです。下の2つの種類があります。

レターパックプラス(赤)・・・520円
A4ファイルサイズの専用封筒で送ります。4㎏以内の物を送ることができます。
対面お届けで受取人の受領印が必要なので、確実に届けたいときに便利なサービスです。
レターパックライト(青)・・・370円
同じくA4サイズの専用封筒です。厚さが3㎝まで、4㎏以内の物を送ることができます。
受取人の受領印が不要で、ポストに投函してもらえます。

レターパックに似たサービスで、スマートレターというものもあります。

スマートレター・・・180円
A5サイズの専用封筒で1Kgまでのものを送ることができます。ポストに投函してもらえます。
ビジネス書類やCD類、衣類小物など手軽にちょっとしたものを送ることができて便利です。

4.ゆうパック

ゆうパックは、小包み荷物の配送サービスです。

サイズと重量、送り先の都道府県によって運賃が変わってきます。

郵便局や、取扱いしているコンビニエンスストアからも送ることができます。

 

郵便サービスはどのように変わる?

2021年10月から、手紙やはがきなど普通郵便物の土曜日配達がなくなりました。

これは郵便物の到着が、土日をのぞくことで今までよりも日数がかかることを意味します。

(書留郵便や速達、レターパックなどは今までどおり土曜日も配達されます。)

そしてさらに2022年1月からは段階的に、郵便の翌日配達がなくなるようです。

確実に翌日に届けたいものについては、追加で速達料金を払う必要がある、ということになります。

利用してもらいやすいように、速達料金は今までの1割程度、値下げされました。

『速達料金』
通常の普通郵便料金に加算すると、翌日に届けてもらえるサービスです。
250gまで・・・ +260円
1Kgまで・・・ +350円

 

始めにも申し上げましたが、取り扱う郵便物の数はどんどん減少しています。

郵便の利用者が減ることによって、ますます郵便サービスが不便になる悪循環が起きていることを

私たちは知る必要があるのではないでしょうか。

 

「手紙」の良さを見直してみる

今ではインターネットの普及によって情報の速度は上がり、人々の生活はとても便利になりました。

EメールやSNSによる情報網は、もう誰もが手放すことのできない通信手段になっています。

これらの手段は、手元でデータを送ることができる手軽さと、その速さがいちばんの魅力です。

 

しかし、実物の紙=「手紙」をやり取りできる唯一の通信方法は、郵便です。

個人が文字を書いて手紙にする、送る、受け取るというシンプルな方法。

これが手紙の良さではないでしょうか。

季節ごとのあいさつやお礼状は、やはり自分の言葉と文字で直接相手に伝えたいものですね。

一年に一度の風物詩として代表的なものが、「年賀状」です。

年賀状は、データ通信だけでは伝えることのできないオリジナリティのある手紙文化だと思います。

年賀状の由来とは?
一説によれば、平安時代後期頃の藤原氏による「年始の挨拶の文例」がもっとも古い手紙の文例なのだそうです。
年賀状のマナーとは?
年賀状は1月1日に届くように送るのがマナーです。
1月7日を過ぎて2月3日(立春の前日)までに送る場合は、「寒中見舞い」とするのが
一般的のようです。

まとめ

「郵便サービスが変わる」と題して、あらためて郵便サービスの内容にはどんなものがあるのか

についてお話をしてきました。

日ごろ、郵便を使う機会が少ないという方にも興味をもっていただけたでしょうか。

郵便とは、書いた人・届ける人・受け取る人、で成り立っています。

届くまでには時間がかかるものです。

インターネットのような速さは実現できないかもしれませんが、郵便にしかない良さがあるのも

たしかです。

ひとつの例としてあげた年賀状でわかるように、相手に気持ちが届けられる文化は大事にしていきたいですね。

郵便というシステムを今いちど見直して、より多くの人がこれからも便利に使えるものであってほしいと思います。

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