自己肯定感とは「ありのままの自分を肯定する、好意的に受け止めることのできる感覚」のことです。
そのままの自分を認め、他人と比較せず、尊重して自己価値を感じることのできる心の状態をいいます。
【自己肯定感が低い人の特徴】
新しく始めることでなくても、少しだけ頑張れば簡単にできてしまいそうなものでも、自己肯定感が低い人はすぐに「私にはできるわけがない」と先入観をもってしまいます。
失敗することへの恐れとそれによる周りからの評価が気になって仕方ないのが原因になっています。
全力で何かに取り組むのを避けてしまうのも、自己肯定感の低い人の特徴のひとつです。
「その時は本気をだしていなかったから」と言えば、例えミスをしても言い訳ができるからです。
そうやって予防線を張ることで自分を守り心の安定を保とうとします。
お礼をするときに、「ありがとう」というのではなく「ごめんなさい」と言ってしまうのは、心の中に「自分なんかの為に申し訳ない」という気持ちがあるからだと思います。
自己肯定感の低さは相手に対する感謝の気持ちよりも「なんだか申し訳ないな」という思いが先行してしまいますので、相手がなんとも思っていないようなことに対しても必要以上に誤ってしまうのです。
どんな話であれ、ちゃんと聞いてもらえた時には「分かってもらえたんだ」という感覚になります。何気なく話すことに対してしっかりと話を聞いてくれる関りだったのか、それとも流すようにして「はいはい」と聞いているような親だったかでは当然のように前者のほうが自己肯定感は高くなります。
日常の何気ない会話だけでなく、何か問題が起きた際に「なぜそうなったのか?」と話を聞いてこちらを理解してくれる関係だったのか、それとも問答無用で話も聞いてくれず否定されるだけの関係だったのかでは、後者のほうが自己肯定感は低くなるのは当然です。
つまり、子供時代に有無を言わさず「これが正しいのだからこうしなさい」というような関りが多いと自己肯定感は低くなりますし、「自分でどう思うのか考え選択できる」機会が多かったり「何々だからこうしたい」とこちらの思いを尊重してくれる関りが多いと自己肯定感は高くなります。
【自己肯定感の高めかた】
自己肯定感を高めていくには、どうしても素質的にできないことや自分を認めてくれない人はネガティブ要素になるため、距離をとるようにしましょう。
その反対に親友や家族、恋人など自分を好きでいてくれて、認めてくれる人たちとの時間を増やすことで自己肯定感を高めることができます。
自己肯定感の低い人には、ネガティブなことを言ってしまうクセがあります。
何事に対してもマイナスに捉えてしまう思考パターンに陥ってしまっているのです。
思考のクセを変えるににはまず、否定的な言葉を使わないようにするところからはじめましょう。
「自分なんて」「どうせ無理」などの言葉はそのあとにネガティブな言葉が続いてしまう言葉です。まずはこうしたネガティブワードを使わないように意識するところからはじめてみましょう。
「自分にもできた」という自信が得られると、自己肯定感が高まります。
まずは自分の好きなことならなんでもいいので小さなことから始めるのがおすすめです。
例えば、ひとりで行ったことのない所に旅をしてみるというのも自己肯定感を高めるには最適です。
「自分ひとりでもここまで来ることができた」と、それだけでも小さな成功体験になります。そうした小さな成功体験を積み重ねていくことで少しずつ自身が付いていきます。
自己肯定感が低いと他人が自分に対してどう思っているのか、嫌われないようにするにはどうすればいいのかと行動の基準が他人軸になってしまいます。
本来、自分の人生は自分だけのものですし自分軸で主体的に行動することが自己肯定感を高めるポイントです。
それに加えて自分の思っている事、感情を表に出さないと見えてこないこともありますので、何よりもまず自分を尊重し大切にして日常のささいな行動でもいいので自分を褒めるクセを付けていきましょう。
【まとめ】
そもそも日本人には自己肯定感が低い人が多いのが事実です。
学校教育おいて「目立ったことはしてはいけない」「みんなと同じことをしなさい」「間違えてはいけない」「規則を守りなさい」と、刷り込みされてきたことが原因になっていると言われてます。
ですが、そんな刷り込みも思考のクセにすぎないので日々の考え方を変えていければ自己肯定感は高まっていき、本当の意味での自分の人生を生きることができるようになります。
そのために、小さいことからでいいのでひとつひとつ行動していきましょう。