快適な家に住みたいと誰もが思っています。
害虫とカビから住まいを守りたいですよね。
今回は、害虫の種類とカビについて考え、駆除の方法などを考えていきましょう。
害虫の種類と駆除
シロアリ
建築物を悪くしていく代表的な害虫と言えばシロアリです。
シロアリから住居を守るには、日ごろから注意していち早くシロアリの存在をキャッチすることです。
シロアリが住居に侵入してくる方法は3種類です。
まず、建物周辺の生息地から地中に蟻道を掘って建物に侵入する場合です。
さらに、新たに巣を作るために飛び立った羽アリが、外から侵入してくる場合。
そして、シロアリがすでに住みついているのを知らずに建築用材や補強に使ってしまった場合の3種類です。
日本で主に建物を害するのは、ヤマトシロアリとイエシロアリで、地中に巣があり、地下から餌や養分を得て暮らしています。
一般に地下の巣から蟻道を掘って、感想を嫌うので家の高温多湿な風呂場や便所に侵入してきます。
建物の中の畳や床板がなんとなくくぼむような感覚があったり、ふすまや障子の建てつけが急に悪くなったりしたら、シロアリを疑ってみましょう。
木材だけでなく、コンクリートも蟻道を掘るようなので、シロアリを疑っている場合には、全てを調べないといけません。
もし発見したら、目に見えているシロアリを駆除しても遅いかもしれません。
シロアリ駆除専門の業者に連絡したり、アリの巣コロリで駆除しましょう。
ハエ・コバエ
まったくどこから湧いて出るのか、台所やトイレにはコバエがたくさんいます。
大きなハエは「五月蠅い」と言うように、五月・六月に多く発生します。
食べ物の周りをぶんぶん飛んで、不潔感と不快感のとてもあるものです。
コバエホイホイなどを作って台所に置いておくと、本当に気色悪いくらいたまります。
夏場は生ごみにも知らない間に湧きますので、気が付くとゴミ袋の中がコバエでいっぱいになっていたなんてこともありますよね。
コバエホイホイは自作もできます。
ペットボトルの底を切ったものに、お酢と同量の水を入れ、そこに食器用洗剤を数滴たらせば出来上がりです。
台所の気になるショウジョウバエが、作って2・3日するとわんさかとれます。
一週間ほどが効果の目安です。
ただし、最後は水分を紙などに吸わせて、燃えるゴミで捨ててください。
排水溝に捨てると、卵が残っていてそこからコバエが湧いてしまうかもしれません。
ダニ
冬になるとモフモフした厚手のものをよく出してきます。
布団も厚手のモノになります。
そこには、目に見えませんがダニがたくさん潜んでいます。
ダニのせいでアレルギーが出てかゆくなったりすることもあります。
怖いのはマダニです。
刺されると高熱が出たりもします。
しかし他の害虫を捕食してくれる有益なダニもいますので、全てのダニが悪いとも言い切れません。
布団のダニは、掃除機に似たレイコップやアイリスオーヤマなどの布団ダニ掃除機が有効です。
ゴキブリ
ゴキブリは本当にどこでも見かけます。
都会でも外に行けば、コンクリートにいたりもします。
神出鬼没で、本当に見つけたら嫌ですよね、退治するまで寝れません。
ゴキブリには市販のゴキブリ退治のための団子などが効果的です。
もちろんスプレー式のゴキブリ退治用品は必要ですが、見えている大きなもののためにそれは必要で、巣の中の幼虫などにも効くゴキブリ団子などを常に置くようにしましょう。
一人暮らしで一回のあまり清潔ではないと思われるワンルームマンションに住んでいた時には、一日で5・6匹もゴキブリが出るという被害にあったことがあります。
どこにでもゴキブリが出るため、落ち着いては寝られませんでした。
ハウスクリーニングの人に効いて、とりあえず排水溝の穴はすべて金網のふたをしました。
なるべく穴という穴をふさいで、ゴキブリ団子を置いて、それで出なくなりましたが、あの体験は恐ろしいものでした。
ゴキブリは水を好むので、排水溝に潜んでいることが多いと聞きました。
排水溝にゴキブリ退治の液体を流すとわんさか出てくるという話もあります。
あまりに多い場合は、一度ハウスクリーニングの人に相談してみるといいと思います。
蚊
蚊は、暖房の普及で秋や冬などにさえ活動するチカイエカなる蚊が発生しています。
蚊が吸血するのはメスの成虫だけです。
蚊が血を吸うのは生きるためではなく、産卵のためのたんぱく源にするからです。
蚊に刺されてかゆくなるのは、吸血時にタンパク質の一種である毒素が蚊の唾液腺から分泌され、人体内に入ってアレルギー反応を起こすからと言われています。
蚊は体臭と二酸化炭素に反応し集まってきます。
刺される人とそうでもない人がいるのは、血液型にもよるからだと言われています。
最近ではひと吹きで蚊やハエがいなくなる殺虫スプレーも販売されています。
寝る前に寝室にひと吹きすると、耳元でプーンという蚊の音で起こされることはなさそうです。
カビ
これは目に見えて動き回っているものとは違いますが、立派な害です。
もともとカビ菌は空中を漂っているので、どんな家にもカビが生えることになるのです。
カビの生育に必要なのは、温度・湿度・水分・酸素・栄養素です。
ですからお風呂場などの湿気の多いところを好みます。
気密性の高い部屋もカビが発生しやすくなっていますので、換気が必要です。
まとめ
本当に嫌な害虫。
なんとか駆除したいところです。
共通して言えるのは、湿気をなるべくなくして、換気をよくすること。
それから生ごみなど、不衛生なものはこまめに処分すること。
掃除をきちんとして、害虫予防に努めること。
そうした毎日の小さな努力が害虫駆除の大きな予防策かもしれません。