モノの値段が上がると、毎日の家計に響いて困りますね。
いろいろなモノが値上げしますが、その中でも食品の値上げは一番応えます。
節約して何とか乗り越えたいけど、必要な栄養素を摂ることは大事ですし、何より美味しいものを作って家族を笑顔にしたい!
そこで、毎日の食卓に欠かせない『野菜』に注目してみました。
野菜は旬のものが栄養価が高く価格も安定していますが、たくさん買っても使い切れなくて無駄にしてはもったいない!
そこで、上手に保存し、美味しく食べて節約につなげる方法をお伝えします。
ちょっとした工夫で美味しさに差が出る
野菜の保存場所は、主に「常温」「冷蔵」「冷凍」の三つです。
それぞれの野菜を適材適所に保存すると、鮮度や美味しさに大きな差が出るのでとても大切です。
常温保存に向いている野菜
常温保存で長持ちする野菜は、玉ねぎ、ジャガイモ、なす、白菜などです。
常温保存する場合のポイントは、直射日光の当たらない、風通しの良いところに保管することです。
早めに使う場合は、ネットに入れてキッチンラックの横に吊るしたり、通気性の良いカゴに入れて保管します。
少し多めに購入して、一度に使いきれないという場合は、野菜を新聞紙で包んで、乾燥や湿気を防ぎながら通気性のいいところに保管します。
冷蔵保存に向いている野菜
冷蔵保存で長持ちする野菜は、にんじん、大根、キャベツ、レタス、ほうれん草、トマト、きゅうり、長ネギなどです。
冷蔵保存に向ているといっても、冷蔵庫の中は乾燥しているので、野菜の水分をなるべく逃がさないようみずみずしさを保ちながら保管することがポイントです。
そこで、冷蔵保存に必要なものは、ラップやキッチンペーパー、新聞紙、保存のビニール袋などです。
その中でも冷蔵保存で一番活躍したものは、「野菜を長持ちさせるビニール袋」です。(ネットや一部のスーパーなどで購入できます)
使って実感したのは、そのビニール袋に入れて保存すると、普通のビニール袋を使った時よりも1週間くらい長く持ちしました。
また、キャベツなど半分にカットされている野菜の保存も、購入した時に付いているラップなどを外して、キッチンペーパーで包みビニール袋に入れて冷蔵保存し、3~4日以内に食べるようにすると鮮度を保ち美味しく食べられます。
冷凍保存に向いている野菜
冷凍保存で長持ちする野菜は、えのき、しめじ、椎茸などです。
きのこ類は冷凍で長持ちするだけでなく、冷凍することできのこの水分が膨張し、細胞壁が壊れ、旨味成分や栄養が出やすくなります。
ですから、きのこは野菜室で保存するのではなく、お手頃価格の時にたくさん購入して冷凍保存することをおススメします。
美味しく冷凍保存するポイント
・洗わず
冷凍保存に水分は大敵なので、きのこを袋から取り出して、汚れが気になる場合は濡らしたキッチンペーパーでふき取るくらいにします。
・加熱せず
きのこが冷凍されることで増える栄養や旨味成分を出やすくするためには、加熱してから冷凍すると余り効果が得られないため、生のままで冷凍します。
・調理しやすいようにカットする
冷凍したきのこは、解凍せずに調理することがおススメなので、子房に分けたり、椎茸などは石づきを取って、傘の部分は薄くスライスしバラ冷凍します。
個々に合った保存方法でさらに長持ちさせる
その野菜に合う三つの保存場所をご紹介しましたが、ここでは、それぞれの野菜に合った、常温以外でさらに長持ちさせる方法をお伝えします。
日頃、食卓に並ぶことが多い野菜をピックアップしたので参考にしてください。
にんじんの保存方法
冷蔵保存
冷蔵保存する時は、野菜から出る水分をしっかりふき取ることがポイントなので、1本ずつキッチンペーパーで包みそれをまとめてビニール袋に入れ、土に埋まっていたように立てて野菜室に保存します。
保存期間の目安は2週間くらいです。
冷凍保存
キレイに洗って皮をむき、細切りや銀杏切りなど調理がしやすい大きさに生のままカットして、調理に使う一回分をラップに包み、それをまとめて保存袋に入れ冷凍保存します。
調理する場合は、解凍せずにそのまま使います。
解凍してから調理をすると、ふにゃふにゃした食感になるのでおススメできません。
保存期間の目安は1ヵ月くらいです。
大根の保存方法
冷蔵保存
葉の部分と本体はギリギリのところで切り離します。
葉の方は、切り口に湿らせたキッチンペーパーを巻いてビニール袋に入れ、立てた状態で保存します。
本体は上と真ん中、下と三等分に分けます、上の方は甘みがあって、下の方は辛みがあり、それぞれ味わいが違うため分けて保存すると便利です。
分けた大根は、ひとつずつキッチンペーパーに包んでからビニール袋に入れて保存します。
そして包んだキッチンペーパーが湿ってきたら、すぐに取り替えことが長持ちさせるポイントです。
保存期間の目安は10日くらいです。
冷凍保存
葉の方は、小口切りにして塩もみし、水洗いをしたらしっかり水分を絞り、使う分量ごとにラップで包み冷凍保存袋に入れて保存します。
調理に使う時は、自然解凍または電子レンジの解凍機能で解凍すると緑のキレイな色が保てます。
本体の部分は、皮をむき、2cmくらいの銀杏切りや短冊切りなどにし、保存袋に入れて冷凍して、調理の際は解凍せずに使います。
大根おろしにしても冷凍できるので、水分を絞り保存袋に入れ、平らにして保存するか、製氷皿またはアルミカップに入れて冷凍します。
保存期間の目安は4週間くらいです。
ジャガイモの保存方法
ジャガイモは基本的に風通しの良い冷暗所に保存しますが、夏場の暑い時期は冷蔵保存や冷凍保存します。
冷蔵保存の仕方は人参と同じ方法で保存しますが、新じゃがいもは水分が多いため冷蔵保存は向いていません。
長く保存したい場合は、キレイに洗い水分をふき取り、そのまま保存袋に入れて冷凍保存します、その他のジャガイモは、皮をむいて使いやすい形に切って冷凍保存します。
保存期間の目安は、冷蔵、冷凍保存共に1ヵ月です。
玉ねぎの保存方法
冷蔵保存する場合は、皮付きのまま保存袋に入れて保管すると2ヵ月くらい保ちます。
カットしたり皮を剥いた場合は、ラップに包んでから保存袋に入れて1ヵ月くらい保存できます。
冷凍保存では、使いやすい大きさにカットして一回分ずつラップに包んで保存し、1ヵ月くらいで使い切るようにします。
キャベツの保存方法
丸ごと冷蔵保存する場合は、芯をくりぬいて、その穴に濡らしたキッチンペーパーを詰め、それを保存袋に入れ、芯を下にして保存します。
大切なのは、濡らしたキッチンペーパーは毎日交換し、清潔にすることで3~4週間くらい保つことができます。
冷凍保存では、芯を付けたまま小分けにし、ラップに包んで保存袋に入れ、1ヵ月くらい保存できます。
冷凍したものを調理する場合は、丸ごと使うことがおススメです。
ほうれん草の保存方法
冷蔵保存では、葉先を上にし、保存袋に入れて10日くらい保つことができます。
冷凍保存の場合、生で冷凍する時は、水分をふき取り、5cmくらいに切って保存袋に入れます。
茹でる場合は、固めに茹でて水分を絞り、食べやすい大きさに切って、使う分だけラップに包んで保存し、約4週間くらい保つことができます。
加熱して調理する場合は、解凍せずに使い、サラダやごま和えなどにする場合は、冷蔵庫に1時間くらい入れ解凍してから使います。
まとめ
野菜を美味しく長持ちさせるためには、野菜から出る余分な水分を取り除いて、丸ごと野菜は土で育っていたように置いてあげることがポイントです。
冷凍した野菜はそのまま調理することが多いので、小分けして保存すると時短調理ができて便利です。