子育て中のママさんパパさん、毎日お疲れ様です。
子どもがいたずらしたり喧嘩したりした時にイライラして思わず大きな声で怒っていませんか?
家事育児、仕事で疲れているときはやってしまいがちですよね。
でもその叱り方が子どもの成長に大きく関わってきます。
よりよい叱り方をご紹介しますので参考にしてみてください。
NGな叱り方
「やめなさい!」と叱る
「やめなさい」だけでは子どもは何をどうしたらいいのかわかりません。 それよりも「こうしてほしいな」と具体的に伝えたほうがよいです。
「なんで~するの?」
この声掛けは子ども責め立てるだけです。
「どうしたの?」「なにがあったの?」と聞いてあげると◎
プレッシャーが和らぎ話しやすい雰囲気にもなります。
子どもが話した後にやってほしくない理由も伝えるとより効果的です。
感情的に怒る
怒っていることは伝わるが子どもを委縮させてしまいます。 どんなに激しい怒りでもピークは6秒といわれています。
イラっとしたら一旦抑えて6秒数えてから叱ると落ち着いて話すことができますよ。
人格を否定する
例えば「ダメな子」「いつもワガママばかり」などです。
そういった言葉ばかりを聞かされていると子どもは自信を無くし、ネガティブで自己肯定感の低い子になってしまいます。
将来ぐれて攻撃的にもなってきます。
あくまででも間違った点だけ、間違った行動だけを注意するようにしましょう。
「こぼすよ」「転ぶよ」
これは注意ではなく予言です。「こぼすよ」と言われると脳はこぼしている姿を想像してしまいます。
こぼすイメージができるのでよりこぼしやすくなってしまいます。
大人であれば「しっかり持たなくちゃ」と転換できますが子どもにはまだできません。
注意するときは望ましい行動に置き換えて言うと効果的です。
「こぼすよ」「落とすよ」→「両手でしっかり持ってね」
「転ぶよ」→「段差があるから下を見て」
「壊れるよ」→「優しく使ってね」
これは言い換えるのがなかなか難しいですが意識して使っていけば自然と言葉が出てくるようになります。
「立たないで」「触らないで」
否定語といいます。こちらも予言と同じで失敗のイメージを強くさせてしまいますので逆効果です。
「立たないで」→「座って食べようね」
「触らないで」→「見るだけね」
「登らないで」→「降りようね」
「叩かないで」→「お口で話してね」
「走らないで」→「歩こうね」
少し大きくなってからはその後に理由も説明してあげるとよいです。
「ごめんなさいは?」
これもよく言ってしまいがちですよね。
謝罪を強要するとうわべだけ謝るようになります。「言いたくないけど言っておけば許してくれる」と子どもに覚えてほしくないですよね?
それよりも「〇〇ちゃん痛かったみたいだよ。じゃあどうしようか?」などと解決を促すことで責任の取り方を教えられます。
すぐに謝れなくてもよいのです。だんだんと覚えていきます。
伝わる叱り方
小さい声で
どうしても怒ってしまうという方は小さい声で話してみてください。
小さな声では怒ることができないので自然と自分の気持ちが落ち着きます。
そして子どもは意外と聞こうとします。
記憶があるうちに
いけないことをしたその時にすぐに注意しましょう。
また長々と話しても子どもは覚えきれません。短くシンプルに伝えることがポイントです。
集中できる場所で
騒がしい場所では子どもは集中して話を聞くことができません。
また友達や知り合いがいる前で叱るのも良くないため、少し移動して集中できる場所で話すことが大事です。
しっかりと目線を合わせて話すとより伝わります。
スキンシップをとりながら
肌の触れ合いにより幸せホルモンの「オキシトシン」が分泌されます。
叱られていてもちゃんと愛されているのだと子どもが安心して話を聞くことができます。
落ち着いてから
大暴れ、大泣きしているときに説明しても耳には入りません。
気が済むまで泣いて落ち着いてからゆっくり説明しましょう。
時にはあきらめてもいい
「叱ってはいけない」と思いつつも子どもの行動を目にすると叱ってしまう…。
そういう方はまじめで責任感が強い人が多いです。
「子どもがいたずらをする、言うことを聞かないのは自分の責任だ」とどこかで自分を責めているのです。
気になって仕方がないのであればあきらめてみることも必要だと思います。
言うことを聞かないのは必ずしも育て方が悪いからではありません。
叱らないほうが意外といい子にしてくれていることもありますよ。
まとめ
「怒る」と「叱る」ではまったく意味が違います。
叱り方を変えて習慣化するには意識づけが必要ですし、ある程度時間がかかります。
大変だと思いますが子どもの将来に大きく関わってくることですので今からでも変えていくことをお勧めします。
「怒られるからやらない」と学習してしまうと親のいないところでやったり、親の顔色をうかがって自発性を失いことになります。
「子どもにわかる形で説明する」を意識していきたいですね。