健康志向の方やダイエット中の方に人気の玄米。
昔から健康的なイメージの食べ物ですが、どのような効果があって健康のイメージがついているかご存じですか?
それは食物繊維の量がたくさん含まれていて、便秘が解消できるから。
便秘が解消されることで、腸内の有毒物も排出されますから、体内がきれいな状態で栄養や体液が良くめぐるようになり、代謝が促されます。
代謝が良くなれば、食べた物が効率よくエネルギーに変わっていくというわけです。
運動を集中的にしたり、食事の量を制限するダイエットは一時的な効果があっても生活が元に戻ってしまったらリバウンドすることは容易に想像できます。
短期集中型のダイエットではなく、無理なく長く続けられ、身体にも、また心にも負担の少ないダイエットを希望するなら玄米ダイエットはおすすめです。
そしてふだん食べている白米を玄米に変えるだけで気軽に始められるダイエット法ですが、せっかく玄米を摂るなら最大限の効果を得たいものです。
玄米に含まれる食物繊維
玄米は、籾殻のみを取り除いたお米のことで、ぬかや胚芽が残った状態を言います。白米は玄米を精白し、ぬかや胚芽を取り除いたものです。
ぬかには酸化作用のあるビタミン類やミネラル、体の毒素の排出をすすめるフィチン酸などの成分が、また表皮部分には腸内を掃除してくれる食物繊維などの成分がたくさん含まれています。
食物繊維は腸内で腸内細菌の発酵を受けて、腐敗物を便と一緒に排泄したりするなど腸内を綺麗に保つ働きがあります。
玄米は白米に比べ、この食物繊維、ビタミンB群やビタミンE、ミネラルなどを多く含んでいます。
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があります。
この2種類の食物繊維が両方入っている食べものは珍しいのです。
「水溶性食物繊維」とは?
水溶性食物繊維とは簡単いうと水に溶ける食物繊維です。
バナナやりんごなどの果実類、海藻類、こんにゃく、オクラに多く含まれ、「粘り気のある食品」や「水分を含む食品」は、水溶性食物繊維が主になっています。
水溶性食物繊維は消化を遅らせ、水分を吸収して膨らむため、食べ物が胃の中にとどまる時間を長くしてくれます。
このことで「食後の血糖値の上昇をゆるやかにする」という効果もあります。
また脂質の吸収を抑える、ナトリウムを吸着・排出するなど、とりすぎると体によくない物質を体内にとどめないようにしてくれる効果もあります。
「不溶性食物繊維」とは?
「水に溶けない食物繊維」である不溶性食物繊維は、たけのこやゴボウ、豆類、イモ・キノコ類に多く含まれています。
いわゆる「繊維質の多そうな食品」は、不溶性食物繊維が主になっています。
不溶性食物繊維は水に溶けない代わりに、物理的に腸の壁にぶつかって刺激し、腸の運動を活発にします。
そうすることで便意を催すという作用につながってきます。また便やダイオキシンなどの有害物質を体外へ排出すると考えられています。
便は水と食物繊維で構成されています。
水に溶けないことで摂取した分がそのまま便に直結しますので、便の量を増やして形づくることができます。
便秘が解消されることで、腸内の有毒物も排出されますから、体内がきれいな状態で栄養や体液が良く巡るようになり、代謝が促されます。
代謝が良くなれば、食べたものが効率よくエネルギーに変わっていきます。
効果を充分に得るために必要なこと
ふだん食べている白米を玄米に変えて食事を摂るときに忘れてならないこと
同時に水分もたくさん飲むようにしましょう!
玄米ダイエットは水分摂取も重要です。
水分をしっかり摂取することでより排便を促すことができます。
朝起きた時にまずはコップ1杯のお水を飲むようにしましょう。
できれば白湯、難しい、面倒だと感じるようでしたら、常温のお水でも構いません。そして一日にトータルして1リットルは摂ることが望ましいです。
それは不溶性の食物繊維がとくに効果を発揮するからです。胃から腸まできれいにして、大きく膨らむのでダイエットとしても効果大です。
さらに水溶性の食物繊維は水に溶けるので、腸までたくさん届きやすくなります。
玄米は薄茶色の固い表皮に覆われているので、白米に比べて消化が悪いと言われています。
よく噛まずに早食いをしてしまいがちなかたは消化不良を起こし、かえって内蔵に負担をかけることになりかねません。
咀嚼(そしゃく)回数を増すと少量でも満腹感を得られますので一石二鳥です。
もちもちした白米とは違う玄米特有の歯ごたえを逆に楽しむ気持ちで、よく噛んで食べることを心がけると良いでしょう。
ただ玄米を食べるだけではもったいない。
玄米のもつ特性やもたらす効果を意識して積極的に摂りましょう。
長く続けることで、効果がゆっくりと継続的にあらわれます。
慢性的な便秘が解消し、毎朝お腹がすっきりとリセットされると一日が気持ちよく過ごせます。
玄米を摂取することが習慣化すればリバウンドも抑えされますのでぜひ試してみてください。