生理が予定日より遅れている?なんだか、体の調子がいつもと違う…。
基礎体温が高温期のまま続いている…。
そんな症状があり、妊娠検査薬をしてみると、「陽性」だった!
心臓が飛び上がりそうなぐらい、驚きますよね。
嬉しさより、驚きが先に来る方も少なくないことと思います。
もし妊娠がわかったら、まず何をしたら良いのでしょうか?妊娠超初期の状態から、ご紹介します。
妊娠発覚!最初にすることは?
生理予定日より遅れていると、毎日が不安になりますよね。
検査薬の結果で「陽性」が出て、嬉しさのあまりいろんな人に連絡をしたくなるかもしれません。
ですが、ちょっと待ってください。
妊娠超初期の場合、検査薬だけで判断をするのは控えましょう。
必ず、婦人科に行くことをお勧めします。
なぜなら、今の検査薬の精度は上がっていますが、「妊娠」していたとしても、子宮外に着床をしてしまう「子宮外妊娠」などの異所性妊娠の可能性もあるのです。
子宮外妊娠の場合、子宮に着床していないため、胎児の発育は望めません。
子宮外妊娠であるか、正常な着床による妊娠かを判断することは、妊娠検査薬ではできないのです。
検査薬で陽性が出たとしても、必ず生理予定日の1週間〜10日ほど経った頃に、婦人科に行って、検査をしましょう。
病院で子宮内に胎嚢(赤ちゃんの入った袋)を確認できたら、子宮外妊娠の可能性はなくなるため、正常な妊娠として安心することができます。
心拍の壁、10週の壁、流産
婦人科で妊娠が確定した場合、その後も婦人科に通うことが必要になります。
妊娠初期は非常に不安定で、流産のリスクも高いためです。
最初の壁「心拍」
妊娠0週0日というのは、着床をする前から起算されます。
妊娠の週数の算出は、最終月経開始日、つまり0週0日というのはまだ着床もしていないのです。
月経周期28週の人であれば、月経予定日は4週0日になります。
多くの人が妊娠がわかる、生理予定日から1週間〜10日後というのはすでに「4、5週目」になります。
ちょうどこの頃〜3ヶ月までに婦人科に行き、妊娠がわかるというケースが多いです。
生理が予定日より遅れていて、妊娠検査薬で陽性が出たタイミング(4、5週目)で、婦人科に行ってエコーで確認します。
早い人だと4週目ぐらいに赤ちゃんの入った胎嚢が確認できる頃です。
5、6週目ごろになると胎嚢の中に小さく赤ちゃんの胎芽を確認することができます。
だんだん実感が湧いてくる頃です。
やがて7週ぐらいになると、心拍が見えるようになります。
この、心拍が見えるようになるまでに1つの壁があり、まずはエコーで心拍の確認が確認できるまでは安静に過ごした方が良いです。
誰もが抱える流産のリスク
妊娠をしてから、問題なく順調に進めば良いのですが、残念ながら7〜10人に1人という割合で、流産がおこる可能性があります。
流産の重要なサインは「出血」と「腹痛」です。
実は、出血や腹痛は、妊娠初期では特に珍しいものではなく、程度の差はあれど、多くの妊婦が経験します。
しかし、特に注意が必要な、多量の「出血」や我慢ができないような「腹痛」の場合、早期に病院の受診が必要です。
少しでも不安になった時は、婦人科に確認して、指示をもらうと良いでしょう。
流産は、妊婦さんの体調や、状態に関わらず、胎児が原因である場合が70%と言われています。
つまり、どんなに健康な妊婦にも起こる可能性があるもので、妊婦さんが何をしたせいで流産をしてしまう、とは限らないのです。
どんなに安静に過ごしていても、場合によっては流産をしてしまいます。
切迫流産は別物?
流産と同じように使われる言葉に、切迫流産がありますが、流産と切迫流産は別物としてとらえます。
流産は妊娠22週未満に妊娠が終了してしまうことです。
12週未満で流産してしまう「早期流産」は妊娠全体の10〜15%ほどもあると言われています。
しかし、早期流産のほとんどの原因は胎児にあるとされ、たとえば、受精卵の染色体異常などが主な原因です。
多くの場合、妊婦が何かをしたから、何かをしなかったから、という理由ではありません。
一方で、切迫流産の場合は出血と腹痛といった流産と同じ症状がありつつ、「妊娠が継続していること」が特徴として挙げられます。
出血と腹痛という症状があれば、誰でも切迫流産と診断される可能性があるので、この場合も医師の指示を仰ぐことが必要です。
早期の切迫流産の場合、現代医学では原因を特定できないことも、大きな特徴です。診断を受けた場合は、とにかく、安静第一。
仕事や家事で忙しい場合もあるかとは思いますが、まずは休むことを最優先にします。
仮に流産をしてしまってもご自身を責めないでください。
また、一度流産したからといって、次回妊娠が期待できないというわけでもありません。
過度に不安になりすぎず、妊娠初期の大切な時間をゆったりと安静に過ごすことが大切です。
10週の壁
流産のリスクは12週を超えると、格段にグッと下がります。
(多くの場合10週を越えると流産の確率は減少してくるため、ここでは10週の壁、と呼びます)
10週までは健康診断のたびに、ドキドキして、毎日気が気でない日々です。
10週ごろになると、心拍もしっかり見えるようになり、エコーでの形もだんだんはっきりとわかるようになってきます。
まずは10週の壁を無事に超えることを目標に、1日1日を安静に過ごすことが重要です。
つわりがひどいけど大丈夫?
つわりも8週あたりからピークを迎え、辛く、不安な毎日を過ごしてる方もいらっしゃいます。
それでも、多くの場合16週までに軽減していくので、お腹の赤ちゃんがしっかりいる証として、乗り越えましょう。
逆に、つわりがなくて不安、こんなに軽くて赤ちゃんは大丈夫?と思われる方もいらっしゃいます。
つわりの程度は人それぞれ。
赤ちゃんの発育に影響はないとされていますので、過度に心配する必要はありません。
つわりで辛い時は、食べられるものを食べるのが良いです。
吐きづわりで、何も食べられない、水分や栄養を取れていない、体重が極端に減っているなどの症状がある場合は、入院が必要になるケースもあります。
不安な時は、早めに婦人科に相談することが必要です。
誰に伝える?報告の順番や範囲
妊娠がわかると、嬉しくてつい、周りにすぐ報告したくなります。
もちろん、それが悪いことではありません。
しかし、妊娠の報告は、ある程度タイミングを見て、誰に報告するかを知っておいた方が良いです。
これから、ますますお世話になる可能性がある方達に、どのようなタイミングで報告をしたら良いのでしょうか。
両親・義両親
一番初めに報告をするなら、やはり、両親や義両親です。
出産後もサポートが得やすいようにきちんと報告することが大切です。
しかし、そのタイミングはどんなに早くても「心拍が確認できた後」の方が良いと言われています。
妊娠超初期の段階では、何が起こるかわかりません。
心拍が確認できて、一安心してから落ち着いて両親や義両親に伝えるようにします。
安定期に入ってからの報告でも、遅すぎることはありません。
自分が安心して報告できるタイミングを選ぶのが一番です。
簡素にラインやメールで伝えると、文字ではこちらの意図がうまく伝わらないこともあります。
また、相手の感情も読み取りにくいです。
なるべく、電話もしくは対面での報告を心がけたほうが、嬉しさもより一層伝わります。
合わせて、今後のサポートをお願いしておくと、何かあった時も助けてもらいやすくなります。
現在の週数や、体調、わかっていたら出産予定日も伝えるとbestです。
職場
職場は報告のタイミングをとても迷う妊婦さんも多いです。
あまりに早い時期に報告をして、万が一流産をしてしまった場合、双方ともに辛くなってしまうケースもあります。
もちろん、その場合、サポートを受けやすくなるとも捉えることができます。
ただ、安定期に入るまでは、仕事の影響がある、直属の上司や周りの人のみにとどめておいた方が良いと考える人も多いです。
例えば、つわりや妊娠初期の体調不良で、シフトや勤務内容に影響が出そうな場合、急な休みや、仕事量の調整をしてもらう必要が出てきます。
また、切迫早産などで、絶対安静が必要になった場合にもフォローしてもらいやすいような体制を取っておくと安心です。
自分には「今、何ができるのか」「今後難しくなるのはどのようなことか」「どのような配慮が必要か」といった点をはっきりと伝えることが大切です。
万が一にも何かあった時に、対処してもらいやすいように、直属の上司や、影響のありそうな周囲の人には「心拍が確認できた後」に早めに報告をおすすめします。
友人
仲の良い友人にも早く報告したくなりますが、優先順位としては、そんなに急いで報告せずとも良いです。
それより、両親などの家族や職場の上司に報告することを優先します。
また、周りの友人が妊活や不妊治療をしている可能性もありますから、過度にハイテンションな報告は相手を傷つけたり、気まずい気持ちを与えることも否定できません。
友人への報告は、なるべくシンプルかつ端的に、事実を伝えるようにした方が良いです。
その上で、反応を見ながら、どこまで伝えるかは相手によってさまざま。
週数や現在の体調、出産予定日などを報告するようにします。
まとめ
妊娠の初期は何かにつけて不安な要素がたくさんあるものです。
初めての妊娠や思いがけない妊娠に戸惑う場合もあるかも知れません。
ですが妊娠をきっかけに生活や自分自身、そして赤ちゃんとの時間を見直すことができる、素晴らしい時間でもあります。
まずは1日1日を大切に安静に過ごすことから始めてみませんか。