ファンク・ミュージックは聴きますか?
最近では、ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークのプロジェクト、「silk sonic」がちまたを席巻していますね。
ファンクを聴かない方でも、街中ではこの「silk sonic」がよくかかっていますから、その耳障りの良い明るくてちょっと懐かしいサウンドをカッコいいと思った方も多いでしょう。
そんなあなたはファンク大好きですよ、きっと。
今回は、これからファンク・ミュージックを聴いてみたいという方が、どこから聴いたらいいの?と迷わないために、何枚か紹介したいと思います。
ここにあげるアルバムは、時代を超えて、永遠に語り継がれるアルバムですから、聴いといて損はありません。
ファンクって何?
ファンクは、ブラックミュージックのひとつのカテゴリーです。
1960年代から、16ビートの同じリズムを繰り返すようなトランス・ミュージックとして流行しました。
ファンクの代表的なミュージシャンとしては、まずはジェームズ・ブラウンでしょう。
サンフランシスコでは、白人と黒人の混成バンドであるスライ&ザ・ファミリー・ストーンが出てきます。
スライの音楽は、ロックの要素をファンクに取り入れており、ファンクが白人にも広がっていきます。
また、ジョージ・クリントンのバンド、パーラメントやファンカデリックといったPファンクと呼ばれるファンクミュージックも流行します。
ファンクの人気は80年代も続きますが、ニュージャックスイング、ヒップホップ、グラウンドビート、ハウスなどの新しいカテゴリーの音楽におされ、下火になって行きました。
そんな中、ミネアポリスでは、プリンスが現れました。彼の音楽はファンクをベースに、ソウル、ロック、クラシックなど、様々な音楽が取り入れられており、映画のヒットも相まって大流行しました。
そして今、先ほどのブルーノ・マーズをはじめ、マーク・ロンソンやオースティン・マホーンなどのミュージシャンがファンクミュージックを蘇らせ、今もその色褪せない音楽性が注目を集めています。
ファンクを聴くなら、このアーティストだ!
J・B(ジェームス・ブラウン)
「タタタタタタタ、ゲロッパ!」というフレーズは、誰もが聴いたことがあるでしょう。
J・B(ジェービー)は、ファンクの創始者と言ってもいいでしょうから、どうしても聴いておきたいですね。
ただJ・Bはアルバムを良く出すアーティストの感じではありませんでした。
一曲一曲がリリースされるような感じでしたので、本当はベスト盤を聴くのが一番です。
中でも、1968年にリリースされた「I Can’t Stand Myself When You Touch Me」は、ファンクの歴史を語るうえで重要なアルバムだと思います。
スライ&ザ・ファミリーストーン
スライストーン率いるファミリーバンドです。
スライストーンは名盤を何枚か出した後、麻薬のせいで一線では活躍できないような衰退を見せてしまいましたが、初期のころは本当にパワフルです。
「暴動 There is a riot going on」や「stand!」は初期のもので、名盤です。
かのウッドストックでも、「Take me higher」という曲を延々とやって、盛り上がりました。
ファンカデリック
ジョージクリントンやブーツィ―・コリンズ(星メガネのベーシスト)などが中心となって、70年代にヒットしたグループ。
やっぱり「ファースト・アルバム」ですね。
米題は「Fankadelic」です。
ZAPP
一度聴いたら忘れられない、ロジャー率いるZAPPの電子音ファンク。
どれもいいですけれど、「ZAPPⅡ」なんかいいんじゃないですか。
もはやロジャーと言えばトークボックスですね。
本当にあの電子音のボーカルは凄い。
プリンス
プリンスは、売れない時にかのローリング・ストーンズの前座をやって、総すかんでモノを投げられたりしたこともありました。
後に、ストーンズのミック・ジャガーが「おまえらにはプリンスの才能が分からないのか」とファンに怒ったという伝説もあります。
そんな彼のジャンルを決めるのは難しいところもあります。
プリンスの音楽は、ロックでありジャズでありクラシックであり、様々な要素が交じり合っているからです。
それでもやはりファンクとして受け入れたいのは、ルーツでしょうか。
プリンスもJ・Bから多大な影響を受け、それを昇華する形でファンクを奏でているからです。
プリンスのライブの中には、よくJ・Bの掛け声やフレーズが出てきます。
彼のJ・Bに対するオマージュだと思います。
そんなプリンスのアルバムでは、「Black Album」というファンキーなアルバムがあります。
パープルレインという映画が売れたときも、ロック調のファンキーな曲であふれていましたが、あまりに有名ですのでちょっと通な感じのアルバムを紹介してみました。
プリンスは亡くなってからも、生前録音していたアルバムをニューアルバムとして出すなど、驚きも多いアーティストです。
まとめ
ファンクを聴くにあたって、どんなアーティストがいるのか、あげていけばきりがないと思います。
ジェームス・ブラウン
スライ・ストーン
カーティス・メイフィールド
グランド・ファンク・レイルロード
ZAPP
アース・ウィンド&ファイア
パーラメント
ファンカデリック
プリンス…
あなたに合ったファンクが見つかるといいですね!