おせち料理の種類は?それぞれの意味を解説します!


皆さん、おせち料理は食べますか?

時代にあわせて、おせち料理も変化してきています。

昔は、おせち料理は手作りしている家が多かったのですが今は、買う方が多いのではないでしょうか。

むしろ、食べない方も増えているようです。

しかし、おせち料理ってそれぞれに『意味』があるってご存じですか?

今回はおせち料理の種類、意味についてご紹介します。

おせち料理とは

実は、おせち料理は昔は、お正月に食べるのものではなく、農作物の収穫の季節ごとに神様に感謝を込め、『節句』という節目に収穫したものを料理して、食べていました。

しかし、一年で一番大切な節目のお正月に食べるようになったため、おせち料理はお正月に食べるものになりました。

おせち料理の意味

正月に神様に振る舞う料理は『五穀豊穣』『家内安全』『子孫繁栄』『不老長寿』の意味が込められた、山の幸や海の幸をたくさん使います。

また、正月に普段、家事をしている主婦の方が休めるように、保存が出来るような料理を中心に作られています。

おせち料理の構成

おせち料理はお重に詰められ、

  1. 口取り
  2. 祝い肴
  3. 焼き物
  4. 煮しめ
  5. 酢の物

の種類があります。

祝い肴とは、祝い膳の前に出すお酒の肴のことです。

『田作り』『数の子』『黒豆』の三種類になります。

口取りは『口取り肴』の略で『紅白かまぼこ』『栗きんとん』『伊達巻』『昆布巻き』『魚の甘露煮』などの甘めの味付けの料理のことです。

これらをお重に重ねて入れることで『めでたさを重ねる』意味があります。

おせちは基本、五段が主流になります。

おせち五段のそれぞれの中身は?

おせちには5種類に分けられることが、分かりましたがどれを、どの段に詰めるのでしょうか。

初の重(一の重)

重箱の一番上の段です。

口取りや祝い肴を詰めます。

空いたところには、縁起物の紅白かまぼこや伊達巻、くりきんとんなどを詰めます。

初の重に入る材料の種類が一番多くなるように色々な種類の料理を、隙間が出来ないように詰めていくのがいいです。

二の重

焼き物を詰めます。ここではメイン料理を入れるので、初の重のように色々な料理をたくさん入れるのではなく、メインが際立つように、詰めるのがいいでしょう。

縁起が良いといわれる『鯛』『海老』『ブリ』などの魚を入れます。

お肉を入れる場合も、二の重に入れます。

三の重

煮しめを詰めます。

れんこんや、里芋など山の幸を使った筑前煮などの料理です。

基本は、煮しめだけをたくさん詰めます。

どうしても茶色っぽくなってしますので人参や、インゲンなど色味がある食材を使うのもお勧めです。

与の重

酢の物を詰めます。

紅白なますなど、箸休めになるものを入れます。

五の重

この段は空にしておきます。

五の重は、年神様からの福を詰める場所と言われていて、たくさんの福が入れられるように何もいれません。

おせち料理に使われる料理、素材のそれぞれの意味

おせちに使われる料理、食材にはそれぞれ込められた意味があります。

地域によって、料理や使われる素材が違う場合もありますが代表的なものをご紹介します。

祝い肴

数の子

子孫繁栄です。

数の子は、にしんの卵で『にしん=二親』という当て字で夫婦円満の意味もあります。

田づくり

かたくちイワシの煮干しを、炒って甘辛く炊いたものです。

五穀豊穣を意味します。

黒豆

黒豆を甘く炊いたものです。

『まめに働く』など、『真面目に』という意味があります。

口取り

紅白かまぼこ

紅は『めでたさ』を表しており白は『浄化』を表します。

かまぼこは日の出を意味します。

伊達巻

卵に甘さを付け、魚のすり身を混ぜて焼いたもので焼いた後に、巻きすで丸く巻いたものです。

伊達巻は書物を表し、学業成就の意味が込められています。

栗きんとん

栗の甘露煮と、栗を煮込んだ甘い餡をあわせた料理です。

栗きんとんは、黄色く、『きんとん』は漢字で『金団』と書きます。

金色に輝くものをイメージして豊かな一年を表します。

さつまいもも一緒に混ぜて作ることもあります。

昆布巻き

ニシンを昆布で巻き、真ん中をかんぴょうで縛って、煮込んだ料理です。

子孫繁栄と、不老長寿を意味します。

焼き物

ぶり

出世魚のため、出世を意味します。

『めでたい』と掛けられていて七福神の恵比須様が、鯛を持っているので日本では、お祝いの際の魚として代表的なものになります。

酢の物

紅白なます

短冊型に切った、大根と人参を酢で漬け込んだ料理です。

人参と大根は根菜の為、地面に根を張るようにという意味があります。

酢蓮根

茹でた蓮根に甘酢でつけた料理です。

蓮根は穴が開いていて、その先が見えることから先の見通しが明るくなるように、との意味があります。

煮しめ

煮しめは、家庭円満の意味があります。

根菜を中心とした料理です。

ごぼう

ごぼうは、地にまっすぐ根を張るのでまっすぐ根を張るようにと願いが込められています。

里芋

里芋は、掘ると一つの芋から小さい芋がたくさん繋がっていてこのことから、子孫繁栄の意味があります。

蓮根

穴が開いていて、先が見えることから先の見通しが明るくなることを意味します。

まとめ

おせちの意味は、ご存じでしたか?

意味を聞いたことがある料理や、食材もあったかもしれません。

今回は代表的なものを、紹介しましたが地域によって、使われる食材、料理はさまざまな物があります。

気になる方は、調べてみてもいいですね。

是非、来年は、おせちを食べる機会に意味や願いを思い出して食べてみてください。

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