人間の悩みのほとんどは対人関係にあると言われています。
人はそれぞれに違った価値観や考え方をもっていて、それらが共存しているのが学校や職場、さらには家族といったコニュニティーです。
そこで今回は、その中でも職場の人間関係にフォーカスして、どうしても「苦手に感じてしまうあの人」に対しての接し方と題して、その対処法をご紹介していきます。
人間は視覚と聴覚からの情報は記憶に残りがちになりますので、苦手な人の顔を見て声を聴くという時間は最小限にしてストレスを溜めないようにしましょう。
「プライベートの誘いは徹底してお断りする」「仕事以外の会話はさらっと流す」などを繰り返していれば、よっぽど鈍感でないかぎり相手から気づいて距離を置いてくれます。
苦手な人に対する「嫌い」という原因はさまざまですが、相手に対する見方を変えてみることで同時に自分の考え方も変わることがあります。
例えば、気分で接してくるというところに嫌悪感を抱いているのであれば、「喜怒哀楽がはっきりしていて子供のようでかわいいな」というように考え方を変えてみましょう。
細かいことにうるさい人であれば、「仕事に対して真剣なんだな」とプラスに考えることができ、その人に対する印象が良いものに変わることもあります。
嫌なことを言われたとき、嫌な人の存在が気になるときは何も考えずにとにかく仕事に没頭するのがおすすめです。
人は何もしていなかったりぼーっとしている時間があると無駄に余計なことを考えてしまうようにできています。
なので目の前の仕事に全力で集中し、成果にコミットしたほうが自分にとって有益な時間になり、嫌なことも考えずにすみます。
自分にとっては苦手な人でも周りの人からの評価は違う可能性があります。
「性格」「経歴」「仕事の成果」「人間関係」「行動」など一人の人間を評価するにも様々な観点があります。
仮にあなたが「性格」の面で嫌っていたとしても、あなたの上司はその人の普段の「行動」から高い評価をしているかもしれません。
自分以外の人からの評価を聞くと、その人を多角的な視点から見ることにつながり新たな一面が見えて結果、その人に対する自分の評価も変わる可能性があります。
先ほど説明した「周りの人の評価を聞いてみる」のもその人の長所を見つけるのに役立ちます。今のあなたは苦手な人の嫌な部分ばかりにクローズアップしている状態です。
苦手だなという感情は一度捨てて、先入観なくその人を見てみるとどんな人でも何かしらの長所があるものです。
苦手な人を意識するだけでも気持ちが落ちるかもしれませんが、長所を見つけたことをきっかけにその人の印象がガラリと変わるかもしれません。
最低限の突っ込みどころをなくせば細かいところを指摘してくる人は何も言ってこれなくなります。「遅刻や忘れ物をしない」「元気よく挨拶や返事をする」「些細な凡ミスをなくす」など当たり前のことを抜かりなくやりましょう。これらをするだけでもかかわる時間を格段に減らすことができます。
苦手な人や嫌いな人がいる反面、関わってみたいを思う人もいるはずです。
分からないことや困ったことなどを聞いたときにサポートしてくれたり、良好な人間関係を築いておける人がいれば仕事が捗ります。
良い人脈が広がればその場の居心地がよくなっていきますので、価値観や考え方など気の合う人とかかわる時間を増やしましょう。
もし部署異動や店舗異動の相談ができる会社であれば、辞める前に異動の相談をしてみましょう。
日本ではまだ、勤務年数が短く転職回数が多いのはネガティブに捉えがちなので、辞めて気持ち的には楽になってもその後苦労する可能性もあります。
なのでまずは異動が可能なのであれば、その人との関りをなくして楽な環境にしましょう。
異動が難しい場合には転職せざるを得ないと思いますが、その前に副業をはじめてみるのがおすすめです。
理由は仮に転職をしてもまた苦手な人や嫌いな人ができる可能性は往々にしてあります。
そこで副業をしておき、それが軌道に乗っていれば、心に余裕ができて「いつ辞めてもいい」「どうせやめるからあと少しだけの我慢」といい意味で割り切ることができます。
苦手な人の事を考えてモヤモヤする時間が減り、収入も増えてプライベートが充実してくると心にゆとりができてくると、苦手な人と関わるのも意外と苦ではなくなるもです。
【まとめ】
もうどうしても嫌でいやで仕方ないという方は転職するのもひとつの立派な選択だと思います。
次の職場でまた嫌な人がいたらまた転職して、そうしてる間に本当に自分に合った居心地のいい職場に出会えるはずです。
頑張ること、続けることがいまだに美徳とされている日本ですが今は令和です。
これだけ変化の速い時代ですから、嫌なものは嫌とハッキリ言えて自分の感情に素直に行動できる人が結果、新しいスキルをどんどん手にしていき世の中にとって市場価値の高い存在になるのではないでしょうか。
皆さんの中に最後の切り札、「逃げるコマンド」を持っておくことをおすすめします。